曹洞宗青森県第7番

大浦山

海蔵寺

瑞世旅行のご報告

海蔵寺では今年の9月5日~9月8日の3泊4日の日程で、お檀家さんの参加者さまと共に瑞世(ずいせ)の為の団参旅行に行ってまいりました。
旅行中の様子をここで、写真と共にお知らせいたします。

「和尚さん」になるまでの道のりは長い

みなさんは「僧侶」と聞いてどんなイメージが浮かぶでしょうか。曹洞宗のお寺には、くすんだ黄色いお袈裟(木蘭(もくらん)といいます)を着た「和尚さん」が居るのが一般的な眺めです。しかし実は、この「くすんだ黄色いお袈裟」も、「和尚さん」という名前も、複数の段階を経て獲得する、いわゆる「ライセンス」が必要なのです。(公式にはライセンスという言い方は致しません。)その段階の一つが、去年に行われた「法戦式」であり、この度の「瑞世」です。

瑞世(ずいせ)とは

瑞世とは一言で言うと、「両本山へ挨拶をし、一朝の住職を勤めさせて頂く」という行事です。前者は「御拝謁(ごはいえつ)」とか「御登壇」などと呼ばれ、曹洞宗開祖の高祖道元禅師(こうそどうげんぜんじ)・總持寺開山の太祖瑩山禅師(たいそけいざんぜんじ)に焼香礼拝してご挨拶をする事を言います。後者は、朝のお勤めである朝課(ちょうか)にて中心の役割となる導師(どうし)を勤めます。曹洞宗の本山は永平寺(えいへいじ)・總持寺(そうじじ)と二つありますので、瑞世はこれを二回行うことになります。

大まかな日程

今回の旅行では北日本BS観光さんにお世話になりました。瑞世の朝は現地に4時集合。永平寺の夜には、檀家さんの皆さんは坐禅・法話の時間もありました。半面、瑞世が終わった日にはホテル泊で7:30の朝食に集合。ホテルの朝の幸福感が2倍大きくなりました。

1日目

飛行機で羽田空港着、ホテル泊(副住職は総持寺泊で瑞世の手順に従事。)

2日目

朝の4時に総持寺集合、瑞世本番。移動し、(今回は全員)永平寺泊、瑞世の手順に従事。

3日目

朝の4時に集合、瑞世本番。終了後は金沢市を観光、ホテル泊。

4日目

市内観光。午後からバスで小松空港へ行き、飛行機で青森空港に帰着。

ギャラリー

羽田空港での1枚。この時は瑞世師の集合時間上、若和尚は既にひとり別行動となっていました。飛行機を見ながらの和やかなランチでした。

一夜明け、瑞世終わりに総持寺で頂いた祝膳。食べ切れんばかりのきらびやかな朝食に舌鼓を打ち鳴らしました。

総持寺の巨大すぎる伽藍(がらん - お寺の建物のこと)の数々。写真はカフェなどが入る「三松閣」。

同じ二日目のお昼には、石川県の「九谷焼(くたにやき)」窯元の「満月」さんにて昼食を頂きました。この素晴らしい会場も北日本BS観光さんのチョイスです。

永平寺の山門。この日は皆さん境内の宿坊「傘松閣」に泊まりました。夜には法話と坐禅も修行しました。

三日目あさ、瑞世を終えた後の、永平寺の祝膳です。こちらは永平寺名物の昆布細工が付いています。中々お目にかかれないもの故、大切に持ち帰らせて頂きました。

永平自の門前町。着替えの場所や法衣カバンの郵送など、お店の方にはこの度もとてもお世話になりました。

金沢市に移動し、「ひがし茶屋街」を観光。「小京都」と呼ばれるだけあり、時代劇のような街並みにはものすごい人と、美しい工芸品や和カフェが軒を連ねておりました。

その後は金沢21世紀美術館、尾山神社から金沢城公園全体、石川橋までを歩き尽くしました。歩数が1万歩を軽く超える勢いにも関わらず、脱落者は出ず全員が無事歩き切りました!

最終日は金沢駅を観光。武家屋敷を見学し、郷土料理の昼食を終えて、有名な鼓門の前で迫力満点の記念写真を撮りました。午後は本州を縦断し、小牧空港に至ります。

飛行機での最後の一枚。天上で達成感と疲労の中、息を呑むような日没を見届けました。

永平寺の昆布細工「菊花昆布」です。御本家の物は滅多にお目にかかれないと思われます。揚げられているのでポリポリしてとてもおいしいです。大事に大事に少しづつ食べました。

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ご覧いただき、ありがとうございました。

〒036-8273

青森県弘前市西茂森2丁目4-3

☎0172-32-4674

バス

弘前駅前 →【13分】茂森町バス停下車 →【徒歩7分】海蔵寺

マイカー

弘前駅より約15分(約2.5km)、大鰐弘前ICより30分(約11km)

境内に約7台、路上駐車(10台以上)も可

最終更新𝄈2023/7/3