曹洞宗青森県第7番

大浦山

海蔵寺

左手を地面に、右手を天に向ける誕生仏さま

4/8 降誕会(はなまつり)

毎年4月8日は、仏教の大切な行事である降誕会の日です。
降誕会はお釈迦さまの誕生を祝う、お釈迦さまの誕生日です!

降誕会はお釈迦さまの誕生日

4月の8日はお釈迦さまの誕生された日とされ、仏教の大切な年間行事である「三仏忌」の一つです。

お釈迦さまが誕生されたのは2500年前。場所は現在のインドの国境に近いネパールの地「カピラ国」にて、国を治めるシャカ族の王子として誕生しました(*1)。父をシュッドーダナ(浄飯王 - じょうぼんのう)、母はマーヤー(摩耶)といいました(*1)。マーヤー夫人がある日、夜に八本の牙を持った象がお腹に入っていく夢を見た後、ルンビニーという花園を歩いていたときに産気づき、そしてお釈迦さまがマーヤー夫人の左わきからお生まれになったといわれています。このルンビニーという花園で生まれたことから、降誕会は「はなまつり」という名前でも呼ばれ(*2)、お寺の祭壇上に「花御堂 - はなみどう」という小さなお堂を構えて誕生したお釈迦さまの像を祀るのです。

(*1)『仏教概論 - わかりやすい仏教』(平成29年第1版第2刷、曹洞宗宗務庁。発行者:釜田隆文、加筆・訂正:曹洞宗総合研究センター)を参照。

(*2)年中行事 | 曹洞宗 曹洞禅ネット SOTOZEN-NET 公式ページ「釈尊降誕会(花まつり) 4月8日」を参照。

海蔵寺の祭壇と、その上にいらっしゃる小さな誕生仏さま

天上天下唯我独尊の教え

お生まれになったお釈迦さまは、そのまま7歩歩き、右手で天を、左手で地を指さし、「天上天下唯我独尊」と言ったといわれています。この言葉はよく「天上及び天下で我れが独尊」と解釈されがちですが、実はこの仏器用語の正しい解釈は、「天上及び天下を探しても我れはたった一人、しかしそれは他の誰もが同じこと、よってみんながそれぞれかけがえのない存在である」という意味を表しており、他人も自分も全ての人を尊重する教えが説かれているのです(*2)。お釈迦さまが誕生の時に口にした重要な言葉として、「天上天下唯我独尊」は降誕会において頻繁に話される内容です。

(*2)年中行事 | 曹洞宗 曹洞禅ネット SOTOZEN-NET 公式ページ「釈尊降誕会(花まつり) 4月8日」を参照。

降誕会の準備で、お供物とお線香をお供えされたお釈迦さま

甘くておいしいシャワー

ルンビニーでお釈迦さまが誕生したとき、天からは竜王が現れ、お釈迦さまの誕生を祝って甘露の雨を降らせたといわれています(*2)。そこから降誕会では、花御堂に祀った降誕仏さまに(和尚さんの場合)「浴仏の偈 - よくぶつのげ」や「灌仏の偈 - かんぶつのげ」を唱えながら、柄杓で甘茶をかけるのが習慣になっています。

余った甘茶は、法要が終わった後で参加した皆さんで楽しみます。海蔵寺でもいつかは「はなまつり」としてお檀家さんの皆さんをお招きして、一緒にお釈迦さまの誕生に思いを馳せる機会を作りたいものです。

(*2)年中行事 | 曹洞宗 曹洞禅ネット SOTOZEN-NET 公式ページ「釈尊降誕会(花まつり) 4月8日」を参照。

執筆日時:2023年12月30日

最終更新𝄈2024/3/13